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AAEN 2023 in Seoul
Asian Animation Education Network in Seoul

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AAEN 2023 Main Visual

実施概要

日中韓の学生によるアニメーション共同制作Co-workは2016年に文部科学省「大学の世界展開力事業(アジア諸国等との大学間交流の枠組み強化)」通称キャンパス・アジアに採択され、その5年間の採択期間を終え、2021年からは次のモードであるキャンパス・アジアプラスへシフトした。これからのCo-workおよびアジア間の高等教育共同プログラムをさらに発展させる方法を探るべく、韓国美術綜合学校(K’Arts)主催で、連携校と協力校のゲスト、学生を招いた合同イベントを開催した。リアル会場とオンラインのハイブリッド形式で開催され、多くの協力校が参加した。聴講は一般にも開かれ無料であったが、会期の3日間では会場で40名、オンラインで33名の参加があった。

開催日程

2023年2月22日(水)〜24日(金)

言語

英語

開催形態

対面・オンライン ハイブリッド

参加大学

  • 東京藝術⼤学⼤学院映像研究科アニメーション専攻
  • 韓国芸術綜合学校 (K’ARTS)
  • 中国伝媒⼤学(CUC)
  • タイ・シラパコーン⼤学(SU)
  • キングモンクット工科大学トンブリー校(KMUTT)
  • ラオス国⽴美術学校(NIFA)
  • ゲスト:フィルムアカデミア(ドイツ)

プログラム|2月22日(水)

10:30〜 K’ARTS キャンパスツアー
11:00〜 AAENセミナー パート1『パンデミック下のCo-work』
登壇:Co-work参加学生
13:00〜 AAENセミナー パート2『アジアでのアニメーション教育』
セミナータイトル:
「外に目を向けることと内に目を向けること –CUC、K’ARTS、GEIDAIジョイントコースの紹介」Cheng Xing (CUC)
「短期集中プログラム –ウェブトゥーンからアニメーションまでのKコンテンツ理解&実践的融合ワークショップ」Choo HyeJin (K’ARTS)
「『アニメーションの原理学』ワークショップinタイについて」伊藤圭吾・齋藤光平(東京藝術大学)
「ラオスアニメーションの始まりと挑戦」Souliya Phoumivong (NIF)
「『アニメーションブートキャンプASEAN inタイ』への協力から生じる可能性」Jirayu Pongvarut (SU)
「タイの遺産芸術と文化を用いたビジュアル開発の発見」Wisit S Upangkaratana ・Marsamrit Pasupa (KMUTT)
モデレーター:Jang Eunyoung (K’ARTS)
16:00〜 特別上映『AAENショーケース』、「フィルムアカデミア ショーケース」
17:30〜 レセプションパーティ

プログラム|2月23日(水)

11:00〜 作品上映『K’ARTSショーケース』
登壇:K’ARTS参加学生
13:00〜 作品上映『東京藝術大学ショーケース』
登壇:東京藝術大学参加学生
15:30〜 K’ARTS卒業生特別上映『VCR WORKS』
17:00〜 交流イベント

プログラム|2月24日(金)

8:00〜 フィールドトリップ
15:00〜 シティツアー
scene from seminar

実施報告

AAENセミナー パート1『パンデミック下のCo-work』では、過去3年間、新型コロナウィルスの流行によりオンライン開催を余儀なくされたCo-workの成果発表が行われた。Co-work 2020およびCo-work 2021の完成作品が上映され、会場に集まった参加学生の紹介がなされた。Co-work 2022は上映に加え、各チームによるプレゼンテーションが行われ、コンセプトや制作プロセスなどが共有された。韓国教育省の本事業担当官も成果発表会を視察し、成果を評価するコメントが寄せられた。

scene from presentation

AAENセミナー パート2『アジアでのアニメーション教育』では、連携校と協力校の各教育機関から、アジアでのアニメーション教育に関する取り組みの紹介がなされ、その成果の報告や知見の共有がなされた。「外に目を向けることと内に目を向けること –CUC、K’ARTS、GEIDAIジョイントコースの紹介」と題し、CUCのCheng Xing講師は、CUC、K’ARTS、藝大の教員によるMOOCビデオ教材の効果や有用性についての発表を行った。「短期集中プログラム –ウェブトゥーンからアニメーションまでのKコンテンツ理解&実践的融合ワークショップ」と題し、K’ARTSのChoo HyeJin教授は、K’ARTSで行われている短期集中型のプログラムについて紹介し、最新テクノロジーを活用した分野横断的な教育の重要性を述べた。「『アニメーションの原理学』ワークショップinタイについて」と題し、東京藝術大学の伊藤圭吾助手と齋藤光平助手は、タイで行われたアニメーションの基礎を学ぶワークショップの成果を報告し、実学を伴ったアニメーションの基礎教育の重要性を述べた。「ラオスアニメーションの始まりと挑戦」と題し、ラオス国立美術学校のSouliya Phoumivong教授は、ラオスアニメーション産業の現状とこれからの発展への展望を述べた。「『アニメーションブートキャンプASEAN inタイ』への協力から生じる可能性」と題し、シラパコーン大学のJirayu Pongvarut講師は、タイで行われたワークショップである「アニメーションブートキャンプASEAN in タイ」への協力を通じて培われた人材開発の効果や有効性について共有した。「タイの遺産芸術と文化を用いたビジュアル開発の発見」と題し、キングモンクット工科大学トンブリー校のWisit S Upangkaratana教授とMarsamrit Pasupa教授は、タイの伝統文化や地政学的な要素によるアニメーション文化への影響について述べ、伝統文化に根ざしてアニメーションを制作する学内での課題の成果について共有した。

scene from presentation

特別上映「AAENショーケース」では、AAENに関わるASEANの教育機関の教員や学生によるアニメーション作品の上映がなされた。政治的、社会的な情勢やASEAN地域の豊かな文化を垣間見ることができた。「フィルムアカデミアショーケース」では、映像分野で傑出した才能を育成している映画学校であるフィルムアカデミアで近年制作された優秀学生作品の上映がなされた。孤独、痛み、悲しみ、生と死のような、日々私たちが直面する問題に向き合った作品を特集した。

scene from presentation

「K’ARTSショーケース」および「東京藝術大学ショーケース」では、本プログラムに参加した学生作品の上映と作品のプレゼンテーションを行い、交流の機会を得ることができた。「K’ARTS卒業生特別上映 VCR WORKS」では、K’ARTSの卒業生が運営しているアニメーションスタジオである『VCR WORKS』の作品上映とメイキングトークが行われた。

scene from presentation