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Co-work 2023
実施報告

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Co-work2022 Overview

テーマ「身体/The Body」

パンデミックの間に私たちは在宅勤務やリモート会議にすっかり慣れ親しんだが、外出制限が解除されるや否や、人々は途端に家から飛び出し、お互いの存在を見て、聞いて、触って、匂いを嗅いで、全ての五感を持って世界を存分に堪能した。

私たちが家にこもっている間、世界は物理的にはあまり変化しなかったが、対して人工知能は大きな飛躍を遂げることとなった。人々はこの新技術に驚嘆したが、実はAIが生み出す情報は、これまで人間が長い歴史の中で積み上げてきた経験や知識によるものなのだ。心と対になる肉体を持たないため、まるでAIはいまだに隔離された存在のようである。

Co-work2023のテーマは「身体 / The Body」である。世界を感じ取り、また世界に私たちの存在を知らしめるのは身体である。あなたは身体に何を思い浮かべるだろうか。赤ちゃんとお年寄り、ボディビルダーとダンサーなど、私たちの外見や動きはなぜ各々こんなにも違うのだろうか。病気や怪我をしたとき、自分の身体はどんな状態になっていただろうか。もし視覚や聴覚に代わる他の感覚が発達したら、どうなるだろうか。あなたは、機械で強化された肉体を持つことを夢見たことはあるだろうか。人間以外の身体を持ったらどんな感じだろう。動物に自分の身体の感覚はあるのだろうか。

身体とはいったい何か。心の中を放浪し、そこで生まれたアイデアを、身体を使って表現した。

Team A 『Apple』〈りんご/苹果/사과〉

Team A Members

チームメンバー

クワ ウケン、BANG Jiwoo、HAN Yuqi

サポートメンバー(CUC)

CHEN Hongxu、LIN Qianai、YANG Shiyi

音楽、サウンド

足立 美緒

技法

Digital 2D Animation

上映時間

1分53秒

コンセプト

子どもの頃、自分の身体に起こる変化が恥ずかしかった。このアニメーションでは、少女の身体とその成長を、詩的で優しく描くことを試みた。少女たちが成熟した身体を受け入れ、自分自身に自信を持つ一助になればと願っている。

ストーリー

昼寝をしていた少女は、自分の体の上を車で走っている夢を見る。旅の途中、彼女は不思議なものを沢山発見する。そして夢から覚めたとき、りんごが赤くなっていた。

Team B 『Tangled Tresses』〈わたしとウネウネ/纠缠/꼬불꼬불 베베〉

Team B Members

チームメンバー

午菴 くるみ、KIM Yeryeong、ZHAO Yunfan、MA ShiYuan

サポートメンバー(CUC)

CHEN Huiru、DING Shuyue

音楽、サウンド

島 尚比呂

技法

Digital 2D Animation

上映時間

1分36秒

コンセプト

私たちは、人々が見落としがちな身体の部分である、「髪の毛」に焦点を当てたいと考えた。絡まった髪は扱いにくいだけでなく、ごちゃごちゃして全体的に不愉快なものだ。この軽快なコメディを通して、誰もが自分の身体のあらゆる面を受け入れられるように勇気づけたい。

ストーリー

少女はもつれた髪にいつも悩まされていた。ある日、髪の毛の博物館を訪れた彼女は、恐怖に囚われ、悪夢の中に落ちてしまう。そこで彼女は、もつれた髪(Tangled Tresses)という宿敵に会う。

Team C 『One day, I met KingKong』

Team C Members

チームメンバー

辻 仁奈、YOON Daewoen、ZHU Liya

サポートメンバー(CUC)

LI Jiayin、MA Yiqian、HUANG Keye

音楽、サウンド

島 尚比呂

技法

Digital 2D Animation

上映時間

1分41秒

コンセプト

どんな姿であれ、自分の体を愛するべきだ。

ストーリー

少女は濃い体毛に悩まされていた。ある日、彼女は鏡の中でキングコングに出会った。

Team D 『Sweet tooth』〈甘党/甜瘾/달콤한 입맛〉

Team D Members

チームメンバー

竹原 結、LEE Gyujin、QING YunXin、XU Xiaoyu

サポートメンバー(CUC)

WEI Yida、YE Xinran

音楽、サウンド

横澤 暁生

技法

Digital 2D Animation

上映時間

1分28秒

コンセプト

私たちは、人体がさまざまな世界のレイヤーで構成されていると考えた。それぞれのレイヤーは、感情、考え、夢、内なる美しさ、痛み、混沌を表している。私たちは同時に、人は同じ過ちを何度も繰り返すということも示したかった。

ストーリー

飴を喉に詰まらせた患者が緊急治療室に運び込まれる。飴を摘出する手術の過程で、彼の体内の様々な風景が明らかになる。

Team E 『Devotion』〈献身〉

Team E Members

チームメンバー

山中 千尋、KIM Eunkyung、WANG Yuntao、ZHANG Ruihan

サポートメンバー(CUC)

WANG Luyi、WANG Ziyu

音楽、サウンド

足立 美緒

技法

Digital & hand-drawn 2D animation, Stop motion, Paper cutout

上映時間

2分24秒

コンセプト

母親は、赤ちゃんの身体を作る。赤ちゃんのお世話をする際、母親はいつも自分自身の身体のことは忘れてしまう。"献身"(Devotion)という言葉は、韓国、中国、日本の3カ国で使われている。それはおそらく、母親を定義する最もシンプルかつ印象的な言葉だろう。

ストーリー

赤ちゃんを寝かしつけると、疲れた母親は眠りについた。夢の中で彼女は砂場に行き、足跡から花が咲き、髪から木が生え、足から川ができ、胸から山ができ、顔から明るい月が見える。彼女は宇宙になる。しかし突然、嵐が吹き荒れ、大きな波が彼女の身体のパーツを集めてしまった。雷の音がしだいに赤ちゃんの鳴き声に変わり、母親は赤ちゃんのお世話をするために目を覚ました。

Team F 『Mirage』

Team F Members

チームメンバー

ジョ カキ、JANG Heeyoung、SHIN Nahyeon、REN Da

サポートメンバー(CUC)

CHEN Zhiyan、LI Jingyi

音楽、サウンド

横澤 暁生

技法

Digital 2D & 3D animation, Stop motion

上映時間

2分06秒

コンセプト

私たちの身体は、生きている間、感覚の領域を横断している。その感覚が、バーチャルリアリティの中で感じられるようになった世界を想像してみてほしい。それは現実と認められるのだろうか、あるいは幻影に過ぎないのか。もしそのような代替案が利用可能になったら、人々はどんな道を選ぶのだろうか。
私たちのアニメーションは、こうした問いを軸に、身体感覚というレンズを通して人生を探求する。

ストーリー

季節の移り変わりとともに、雪だるまは様々な姿に自在に変身する能力を持っている。彼は無限の自由を謳歌している。これらは全て現実か、あるいは単なる幻影に過ぎないのか。

メンバー

参加教員・スタッフ

東京藝術大学(Tokyo Geidai)

岡本美津子、江口麻子、牧奈歩美、伊藤圭吾、伊藤有壱、山村浩二、布山タルト、面高さやか、二宮諒、齊藤光平、副島しのぶ

韓国芸術綜合学校(K'ARTS)

LEE Jungmin、KWAK Youngjin、LEE Kyunghwa、OH Sanga

中国伝媒大学(CUC)

JIA Xiuqing、WANG Lei、CHENG Xing、WANG Jue、CHEN Jingwei、 ZHENG Danqi

3大学からの参加学生

東京藝術大学(Tokyo Geidai)

クワウケン、午菴くるみ、ジョカキ、竹原結、辻仁奈、山中千尋

韓国芸術綜合学校(K'ARTS)

BANG Jiwoo、JANG HeeYoung、KIM Eunkyung、KIM Yeryeong、LEE Gyujin、SHIN Nahyeon、YOON Daewoen

中国伝媒大学(CUC)

HAN Yuqi、MA ShiYuan、QING YunXin、REN Da、WANG Yuntao、XU Xiaoyu、ZHANG Ruihan、ZHAO Yunfan、ZHU LiYa

音楽

足立美緒、島尚比呂、横澤暁生

サポートメンバー(CUC)

CHEN Hongxu、CHEN Huiru、CHEN Zhiyan、DING Shuyue、Huang Keye、LI Jiayin、LI Jingyi、LIN Qianai、MA Yiqian、WANG Luyi、WANG Ziyu、WEI Yida、Yang Shiyi、YE Xinran

実施概要

4月 3大学オンラインスタッフ会議において実施形式、日程、テーマなどを協議
5月 各大学でCo-workの概要をアナウンス、参加学生の募集と決定

プレ企画ステージ

6月1日 各学生によるストーリーボード案の発表
6月13日 グループ分けをメールで公表
6月15日 各グループによる企画案の発表、ストーリーボードの作業をグループ毎に進める
7月11日 ストーリーボードの発表

企画ステージ|ホスト校:東京藝術大学

7月24日 説明会、グループ作業、懇親会
7月25日 グループ作業、報告会(ストーリーボードver,2、ビジュアルデザイン、アニメーションテストの発表)
7月26日 グループ作業
講義「アニメーション身体論-表現された身体」
講師:山村浩二教授(東京藝術大学)
調整担当:東京藝術大学
7月27日 グループ作業
7月28日 グループ作業、報告会(アニマティクスとサウンドプランの発表)、作曲家とサウンドプランの打ち合わせ、ロケーションハンティング

制作ステージ|ホスト校:東京藝術大学

7月31日 グループ作業
講義「Chinese Animation: Materiality and National Identity」
講師:WANG Lei教授(中国伝媒大学)
調整担当:中国伝媒大学
8月1日 グループ作業、報告会(サウンドを含めた進捗報告)
8月2日 グループ作業
8月3日 グループ作業、ピクチャーロック
8月4日 グループ作業、MA、作品提出締め切り
8月5日 完成上映会

Co-work2023 ビデオスケッチ

回答者:参加者全22名のうち22名

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機会があればもう一度Co-workに参加したいですか?

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